■診療内容

　ペインクリニック外来では、さまざまな痛みの患者様に対して、神経ブロック療法、薬物療法をバランスよく提供し、生活の質（ＱＯＬ）の向上を目指します。
　神経ブロック療法は、炎症や圧迫などで痛みを伝える神経が敏感になっている状態を緩和する治療法です。安全かつ確実に施行するため、Ｘ線透視下に行います。
　また、院内の緩和ケアチームと連携をとり、がん性疼痛患者に対するオピオイドによる治療に加えて、腹腔神経叢ブロックなども行います。
　ペインクリニック外来では、パルス高周波療法（Pulsed Radiofrequency Treatment:PRF）の最新機器を導入しました。特殊な針の先端から高周波エネルギーを間欠的に加えることで、神経を傷めずに痛みだけを抑える方法で、その神経が支配する部位の痛みを一時的に、または長期的に抑えることを目的としています。滋賀県内で、滋賀医科大学附属病院のみで施行可能であった治療で、高周波熱凝固法（神経破壊術）と異なり、針先の温度は42度以下に抑えられるため、しびれや力の入りにくさといった副作用が起こらない病気です。

（主な対象疾患）
●運動器疼痛疾患
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などによる腰痛・下肢痛・頚上肢痛、肩関節周囲炎など
●神経障害性疼痛
帯状疱疹痛（急性期から）、帯状疱疹後神経痛、術後慢性痛など
●がん性疼痛
内臓痛、脊椎転移による腰背部痛（脊椎外科による手術に至らない病態）など

一般社団法人日本ペインクリニック学会
ペインクリニック専門医                        

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