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ご案内

腫瘍内科のご案内
■当科について       腫瘍内科は、がん患者さんの診療を専門とする、比較的新しい診療科です。当院には2025年4月に新設されました。当科では、発症した臓器にかかわらず、がん患者さんの内科診療にあたります。
■診療内容  消化器がん、その他の臓器のがん、原発不明がん等のがん患者さんに対し、がん薬物療法(抗がん剤治療)や緩和医療を行います。また、がんゲノム診療センターとともにがん遺伝子パネル検査を担当します。
■施設認定 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
■診療体制  日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医が診療にあたります。また、がん看護専門看護師が看護にあたります。

スタッフ紹介

スタッフ紹介
役職等 名前 資格
責任部長 竹治 智 日本内科学会総合内科専門医・内科指導医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本医師会認定産業医
がんゲノム医療
コーディネーター 
山岸 美紀  がん看護専門看護師
遺伝性腫瘍コーディネーター

外来担当医表

 外来担当医については、下記リンクをご参照ください。

 休診、代診のお知らせについては、下記リンクをご参照ください。

学会・論文発表

 学会・論文発表につきましては、下記リンクをご参照ください。

診療トピックス

当科の特徴

腫瘍内科学(medical oncology)は、がんに罹患している患者さんの診療にあたって全身的治療を専門とする分野・学問です。腫瘍内科医は、がんの診断時から終末期に至るまでがん患者さんの全身的なプライマリケアを行い、また、がん薬物療法(抗がん剤治療)を専門として行います。

腫瘍内科は、本邦では比較的新しくあまり馴染みのない診療科ですが、米国では、腫瘍内科は循環器科と並んで大きな診療科であり、腫瘍内科専門医ががん薬物療法のほとんどを担っていると言われています。一方、本邦では多くの場合、臓器別の各診療科がそれぞれの臓器のがん薬物療法を担っています。がんは発生部位や組織型が異なっても共通の治療薬を使用することが多くあります。近年注目されている免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)、血管新生阻害薬などの分子標的薬、タキサン系、プラチナ系やフッ化ピリミジン系の殺細胞性抗がん薬などがその代表例です。当科では、分子標的薬や免疫療法を含むがん薬物療法に対する知識と経験を通して、原発臓器に関わらず、安全に標準治療としてのがん薬物療法を提供できるよう努めています。また、当科は、がんと診断された初期の段階から緩和医療が中心となる終末期までがん患者さんと関わり、全人的な医療を行うことを責務と考えています。

当科のがん診療に対する基本方針は以下の通りです。

  1. がん薬物療法(抗がん剤治療)の標準治療の実践
    がん薬物療法は、蓄積された知見・科学的根拠(エビデンス)に基づいて各学会等で推奨された標準治療を基本とします。その上で、患者さんの病状やご希望も踏まえて、相談しながら治療を行います。
     
  2. がん遺伝子パネル検査をはじめとするがんゲノム医療の実践
    がんゲノム診療センターとともにがん遺伝子パネル検査を担当し、がんの個別化医療の実現に向けてがんゲノム医療に積極的に取り組みます。
     
  3. 原発不明がん、希少がん、重複がん等の診療
    十分な精密検査でもがんが最初に発生した臓器がはっきりせず、転移病巣だけが大きくなった原発不明がん、軟部肉腫や神経内分泌腫瘍など患者数の少ない希少がん、複数の臓器に同時にがんが発生する重複がんなどでは、標準治療が十分に確立していません。また、高齢者に対するがん薬物療法は科学的根拠が限られています。このような患者さんに対しても、関連する診療科と連携し、最新の知見やガイドラインを基にがん薬物療法や緩和ケアを提供します。
     
  4. 他院でがん治療を受けておられる患者さんの診療・支援
    都市部のがん専門病院や大学病院での治療を希望され、遠方の病院に通院されている患者さんに対し、がん専門病院等の治療方針に沿ったがん薬物療法を提供し、また、副作用に対する支持療法を提供することで、患者さんの都市部への通院の負担を軽減できると考えます。また、ご都合により当院への転院を希望される患者さんは、可能な限り当科で診療を引き継がせていただきます。
     
  5. 切れ目のない緩和ケアの提供
    がんの発症時やがん薬物療法中に出現し、変化する様々な苦痛・不快症状に対し、速やかに症状を軽減できるよう緩和ケアを開始し、がん薬物療法と併せて治療を行います。そして、ご希望に応じて緩和ケアの専門医に引き継がせていただきます。

このような基本方針のもとで、当院のがん診療におけるチーム医療の一員として主要な役割を果たし、地域のがん患者さんが、標準治療、ゲノム医療、そして、緩和ケアを身近で安心して受けていただける環境を提供できるよう努めています。

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