ご案内

外科のご案内
■診療内容  外科はおもに消化器(食道、胃、小腸、大腸、肛門、肝臓、胆道、膵臓など)、脾臓、乳腺、腹壁(鼡径へルニアなど)などの疾患と腹部外傷の診察、治療、手術を行っています。また、がんの終末期医療にも積極的に取り組んでいます。

(主な疾患)
食道:食道がん、食道良性腫瘍、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎
胃:胃がん、胃良性腫瘍、胃潰瘍
小腸:十二指腸潰瘍、小腸腫瘍、腸閉塞、クローン病
大腸:大腸がん、急性虫垂炎、大腸良性腫瘍、潰瘍性大腸炎、直腸脱
肛門:肛門がん、痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍、痔ろう
肝臓:肝がん、転移性肝がん、肝良性腫瘍
胆道:胆道:胆石症、胆嚢がん、胆管がん
膵臓:膵臓がん、膵良性腫瘍、慢性膵炎
脾臓:脾腫
乳腺:乳がん、乳腺良性腫瘍、化膿性乳腺炎
腹壁:鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、へそヘルニア、腹壁ヘルニア、腹壁腫瘍、横隔膜ヘルニア
腹部外傷:交通事故
■施設認定 日本外科学会外科専門医制度修練施設
日本乳癌学会関連施設
日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設
日本消化器病学会認定施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設
日本胆道学会認定指導医制度指導施設

 

スタッフ紹介

スタッフ紹介
役職等 名前 資格
責任部長 東出 俊一 日本外科学会外科専門医、認定医
日本消化器病学会消化器病指導医・専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会認定医・消化器がん外科治療認定医
日本乳癌学会認定医
日本体育協会公認スポーツドクター
マンモグラフィー検診精度管理中央委員会認定検診マンモグラフィ読影認定医師(A)
部長
(長浜市病院事業管理者)
野田 秀樹 日本外科学会指導医、認定登録医
日本消化器外科学会指導医、認定登録医
消化器がん外科治療認定医
日本乳癌学会認定医
日本消化器病学会指導医、専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
ICD制度協議会認定ICD
日本医師会認定産業医
部長
(院長)
神田 雄史 日本外科学会外科専門医・認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育
医、がん治療認定医
日本消化器外科学会認定医、消化器がん外科治療認定医
日本乳癌学会認定医
厚生労働省死体解剖資格認定医
部長 川島 和彦 日本外科学会専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本がん治療機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
マンモグラフィー読影認定医
日本静脈経腸栄養学会認定NST医師
近畿外科学会評議員
京都大学医学部臨床准教授
部長 平良 薫 日本外科学会認定医、専門医
日本消化器外科学会専門医、指導医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本胆道学会指導医
日本肝臓学会専門医
日本消化器病学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本移植学会移植認定医
日本肝胆膵外科学会評議員
近畿外科学会評議員
担当医師
(非常勤)
坂本 万里華 マンモグラフィ読影資格
ストーマ外来 笠原 みすず 皮膚・排泄ケア認定看護師
ストーマ外来 西尾 多恵 皮膚・排泄ケア認定看護師

※ストーマ外来について
 毎週火曜日午前9時~12時(予約制)
 ストーマケアの方法や皮膚障害、日常生活の悩みなど、皮膚・排泄ケア認定看護師が相談をお受けしています。

 

外来医担当表

 外来担当医については、下記リンクをご参照ください。

 休診、代診のお知らせについては、下記リンクをご参照ください。

診療実績

診療実績につきましては、下記リンクをご参照ください。

診療トピックス

急性虫垂炎について

1.急性虫垂炎とは

 俗に言う盲腸炎のことです。欧米の白人に多く線維成分の少ない蛋白質の多い食事が原因といわれています。虫垂は盲腸から出ていて長さ約3~4cmの臓器です。ここに糞石やリンパ組織の肥厚により虫垂の内腔が狭くなり粘膜の循環しょうがいが生じ細菌が増殖し炎症を起こします。その他の原因としては全身のリンパ節が増殖する病気にかかり、この際、虫垂のリンパ節に細菌感染を生じ発症するとも言われています。虫垂炎は炎症の程度で3段階に分類され(病理分類)カタル性虫垂炎、蜂窩織炎性虫垂炎、壊疽性虫垂炎と分類されます。

2.症状

 腹痛(主に右下腹部の痛みや圧痛)、下痢、発熱などがあります。初めは胃の痛みから始まり、時間とともに痛みが右下腹部へ移動するといった経過をとることが多いようです。放置しておくと炎症が進み虫垂に穿孔をきたし(穴が開き)腹膜炎となり致命的になることもあります。特に小児や高齢者は進行が早いです。また下痢を生じることも多いです。

3.診断

 症状、採血データ、レントゲン、場合によってはCTなどから虫垂炎と診断します。ただし確定診断は手術により虫垂の所見を確認しないとできません。また虫垂炎と区別がつきにくい病気として大腸憩室炎、回盲部膿瘍、卵管炎(女性)などがあります。

4.治療

(1)手術
 虫垂炎は放っておくと致命的になることがあるため虫垂炎の診断がつき次第、手術により虫垂を切除します。またすでに虫垂が穿孔しており腹膜炎を起こしている場合は腹腔内を洗浄し排液チューブを留置することもあります。炎症がひどく周囲の組織(盲腸、上行結腸など)への波及が強いときは場合により回盲部切除、右半結腸切除となることもあります。

(2)内科的治療
 虫垂炎がごく軽度である場合は抗生剤の点滴にて軽快することもあります。

5.麻酔

 麻酔は腰から麻酔薬を注入する腰椎麻酔(脊椎麻酔)を行います。胸から下をしびれさせますので手術中は意識があります。合併症として頭痛、吐き気などがありますが長くても約1週間で治ります。また、場合によっては手術の途中で全身麻酔へ変更することがあります。

6.手術の危険性

 合併症としては、腹膜炎を起こしているときに生じることが多く、腹腔内膿瘍、創部膿瘍、腸閉塞などがあります。

7.手術後の経過

 腹膜炎を起こしていなければ入院期間は約1週間程度です。腹膜炎を起こしている場合は平均2~3週間、長いときでは1ヶ月程度かかることもあります。

小児のヘルニア(脱腸)のおはなし

 小児のヘルニアは、生まれつき、おなかの壁に袋状のすき間があるために起こるものです。泣いた時や、おなかに力を入れた時に足の付け根(そけい部)がふくらみます。ヘルニアの治療は手術しかありません。通常、手術は、全身麻酔をかけて、ヘルニアの袋を入り口でしばるだけですみ、たった十数分で行えます。手術は、手術前日に入院し、手術の翌日の朝に退院します。手術後の状態が良ければ、手術当日の夕方に退院することもできます。また、家が病院に近い、ヘルニア以外の病気にかかっていないなどの条件を満たせば日帰り手術も可能です。

 日帰り手術とは、手術の日の朝に入院して、その日のうちに帰るシステムです。自宅を長時間留守にできないご家庭では、利用されるのも良いでしょう。

 幼いお子さんほど、手術は簡単ですが、生後3カ月以内は、なにかと生命にかかわる事故が起りやすい時期なので、出来るだけ手術を避けます。しかし、ヘルニアが出たままで、赤ちゃんの機嫌が悪く、おなかの中にどうしても戻らないときは、腸や卵巣などが腹壁の出口でしめつけられているときです。このとき、腸は6時間以上しめつけられていると腐ってしまい、大変危険な状態になりますので、直ちに医療機関で診察を受けてください。
小児は退院後すぐに普段の生活に戻れますが、小中学生の場合は、手術後は水泳などの激しい運動を2週間ほど避けたほうがよい場合もあります。
ヘルニアがあると、お子さんの心身両面によくない影響がありますので、早めに手術をうけられるのが良いでしょう。

乳がんのおはなし - 発見から診断まで

 乳癌の発見の過程にはおよそ二通りの道筋があります。ひとつは、ある日、偶然に自分の乳房にしこり発見し、病院へ来られる場合です。もうひとつは、乳癌検診をうけて乳房に異常があるとされ、来院される場合です。いずれの場合も、その時点ではまだ乳癌と決まったわけではありません。ここから、乳腺外来での仕事が始まります。
 ここでは、乳癌であるかどうかをどうやって決めるかをご説明します。
 まず、問診。いつからしこりがあるのか、大きさに変化はないのか、伺います。また、乳房は月経の周期で非常に変化しますので、月経の状態についてもお聞きしますが、びっくりしないでくださいね。
 つぎは、視診。乳房に左右差はないか、皮膚にえくぼのようなへこみはないか、乳頭部のまわりにただれはないかを観察します。
そして触診。座った状態と、横になった状態の両方で、指先の腹を滑らすようにしてしこりを探します。乳頭を押して、何か分泌物がないかも重要な観察項目です。
検査手段として、乳房X線撮影(マンモグラフィ)と、超音波検査(エコー)があります。マンモグラフィは、乳房を挟み込むようにしてレントゲン写真を撮ります。乳房を挟まれてちょっと痛いですが、触診だけではわからない変化を非常によく発見してくれます。たいへん重要な検査ですので、少し我慢してください。エコーも重要な検査で、しこりの性状がよくわかります。こちらは全く痛くありません。両者とも病院に来られたその日に終わります。
 マンモグラフィ、エコーで悪性(つまり、乳癌)の疑いが少しでもあれば、細い注射器でしこりや、おかしな部位の細胞を吸引して顕微鏡で調べます。顕微鏡での細胞の検査は、専門の先生(病理学の先生といいます)が担当しており、結果がでるまでに普通1週間ほどかかります。
細胞の検査で悪性と診断されれば、乳癌にまず間違いありません。しかし、取れた細胞の状態によっては判断のつきにくいことがあり、まれにですが良性と判断されたもののなかにも悪性の病気が隠れているこがあります。
 細胞の検査結果が悪性と出なくても、触診、マンモグラフィ、エコーを総合的に判断して、しばらく定期的に様子を見ることもあります。また、場合によっては確定診断を得るためにしこりの切除(生検といいます。乳癌の手術よりもずっとずっと小さくとります)をする事もあります。

 いずれにしても、これらの判断がわれわれ乳腺外来医師にとって一番重要で、難しいものなのです。ですから、何ヶ月後に再診察をお願いしたら、どうか忘れないでください。乳癌でないことを期待しつつ、他方で、乳癌を見落とさないように一生懸命診断しているのですから。

大腸がんのおはなし

 大腸がんは50歳ころから増加し、高齢になるほど多く認められます。
 大腸がんの死亡率は男性では肺がん、胃がん、肝がんについで第4位ですが、女性では第1位です。大腸がんによる死亡数は増加の一途を辿ってきましたが、これには高齢化や食生活の欧米化が関係していると考えられています。1990年代半ば以降、死亡率はやや減少傾向にあります。これには定期健診の普及で早期発見が増えたことや、医療技術の進歩などが寄与していると考えられます。
 大腸がんの自覚症状は、大腸の何処にできるか、またどの程度の大きさのがんであるかによって違います。一般的に肛門から遠い上行結腸では症状が出難く、肛門に近いS状結腸や直腸では出易いと言われています。最も頻度が高いのが血便で、暗褐色の血液が便に混じっていたり、黒い血塊が出たりするなら医師への相談をお薦めします。便が細くなったり、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなどの症状が出ることもあります。
 大腸がんは早期であればほぼ完治しますが、一般的にその時期に自覚症状はありません。したがって、無症状の時期に発見することが重要となります。大腸がんの検診で代表的なものは、便の免疫学的潜血反応、いわゆる検便で、食事制限なく簡単に受けられる検査です。
大腸がんの確定診断をするには、実際にがんを見るために大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)による検査が必要です。

 大腸がんの治療は病気の進行度(ステージ)によって、標準化されたガイドラインで細かく決められています。小さな早期のがんなら大腸カメラによる切除も可能です。通常はがんのある部分を含めて腸管を切除し、周囲のリンパ節を取り除く手術を行います。当院では従来の開腹術に加え、大腸がんの存在する部位、進行度によっては体に1cm前後の穴を数箇所開けて行う腹腔鏡による手術を行っています。通常の開腹術よりも傷が小さくてすみ、早期回復、早期社会復帰が望めます。
大腸がんは手術によって根治の見込める病気です。健康的な生活を心がけ、できるだけ早期に発見できるよう、定期検診に努めましょう。

胃がんの治療について

 日本は世界で最も胃がんの発生の多い国であり、そのため、その治療技術も世界一と考えられています。胃がんの治療方針は、病気の進み具合(ステージ)により、ガイドラインにより細かく決められていますので、それに準じて多くの病院で標準化された治療がされています。
 簡単にいえば、病変が浅く、小さいもの(ステージIの一部)では、内視鏡(胃カメラ)により病変の切除(内視鏡的粘膜切除:EMR)が可能なことがあり、これが一番負担の少ない治療になります。次の段階としては、転移する可能性のあるリンパ節を含めて切除するために、ある程度の範囲(通常約3分の2から4分の3)、または胃全体を切除する必要(胃切除)があります。胃の切除方法としては、従来通りのみぞおちから臍までの切開で行う開腹手術と、体に5か所程度の1cm前後の穴をあけて行う腹腔鏡手術があり、患者さん個々の病気に応じて術式を選択しています。胃切除の後は、食事を一度にたくさん食べることが困難になりますので、食事の量が減少することで体重が落ちる方が多いですが、体も慣れていきますので、皆さん社会復帰されています。

 手術のみでがんが完全に取り除けない場合(ステージIV)には、化学療法(抗がん剤)が治療の中心になります。また、ステージIIからIIIの場合は、日本で行われた臨床試験の結果、手術後に抗がん剤を内服することにより再発率を低下できることがわかりましたので、手術後に抗がん剤を使用することが多くなっています。

 このように、胃がんの治療方法は病気の段階に応じて確立していますので、胃がんと診断されたら、ためらわずに外科へ受診してください。また、なるべく早期に発見できるように、胃の調子の悪い方や黒い便の出る方は早い目に、消化器科医や主治医の先生と相談してください。

痔のおはなし

 お尻を他人に見てもらうのは恥ずかしいことです。肛門から血が出たり、肛門が痛んだりしても、「きっと痔に違いない‥‥」と、人知れずに我慢している人も多いでしょう。ひとくちに痔と言っても、痔核、裂肛、痔瘻の三つがあります。
 痔核は肛門の血のめぐりが悪くなって血管の一部が膨れあがったもので、肛門の奥にできる内痔核と、外にできる外痔核があります。内痔核は排便時に出血しますが、通常は痛みません。しかし大きくなって外に飛び出すようになると痛みも出ます。脱肛は不快なものですから手術で治すのがよいでしょう。外痔核は急に肛門の横に"いぼ"ができて痛み出します。痛みの強い時は"いぼ"を切開して血の固まりを取り除くとすぐに楽になります。
 裂肛は硬い便によって肛門が切れたもので、排便中に強い痛みがあり、排便後も痛みが残ります。
 痔瘻は肛門の横にできた膿の出る穴で、穴は肛門の奥の腸につながっており膿で下着が汚れます。完全に治すには手術が必要です。

 痔はそれほど恐い病気ではありませんが、いつまでも我慢しているのも辛いものです。早ければ、薬や簡単な手術で治せます。我慢を重ねて痔が悪化すると治療や手術が複雑になります。また、痔のような症状だからといって必ずしも痔とは限りません。肛門の奥に癌のような悪性の病気がしばしば潜んでいます。まずは恥ずかしがらずに外科で見てもらいましょう。

成人のヘルニアについて

 ヘルニアとは、腸や卵巣などのおなかの中の組織が、おなかの壁(腹壁)のすき間から外側へ飛び出してくることを言います。日本人の約6%が持っておりおなかの壁のすき間の場所の違いにより、幾つかの種類に分けられます。
 鼠径ヘルニアは、そけい部の筋肉組織などが老化などにより、薄く弱くなって脚の付け根が膨れます。昔は、歩くのに不便なほど大きいヘルニアがありましたが、今日ではそんなにひどいのはめずらしくなりました。しかし、小さな盛り上がりでも日常生活の支障になりえますので、手術することをお勧めします。
 大腿ヘルニアは高齢の女性に多くみられるのですが、鼠径ヘルニアより少し下の脚の付け根が膨らみます。嵌頓といって飛び出た腸がおなかの中に戻らなくなって腐ってしまい危険なことがありますので、気がつき次第に手術をしておくことをお勧めします。
 ヘルニアを治すには、おなかの壁のすき間を塞ぐ手術が必要です。90歳をこえていても、身の回りのことをご自分でなされる方は手術の適応があります。
 手術方法によっては局所麻酔で日帰り手術も可能ですが、通常は5日程度の入院が必要です。手術後1週間は、あまり激しく動かない方がよいでしょう。
 ヘルニアがあると、いつも下腹部に不快感や痛みのあることが多く、運動するのに危険もあって、とてもゆううつなものです。ヘルニアのない明るい生活をいたしましょう。

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