ご案内

泌尿器科のご案内
■診療内容  泌尿器科では、「おしっこ」に関するさまざまな病気や、主に男性の生殖器に関する病気、また腎臓、膀胱、尿管、前立腺、精巣、尿道などに発生する病気について診療や手術を行っています。その他、透析患者さんの腹膜透析用カテーテルの手術も行っています。
 尿が出にくい感じや、排尿時の痛み、排尿後にもまだ尿が残っている感じなどはありませんか?
 尿に血が混じっていたり、検診で「尿潜血」と言われた方も泌尿器の病気が隠れていることがあります。
 また、男性の勃起不全、中高年女性の尿漏れや頻尿、尿路結石による疼痛、膀胱炎、性行為感染症や男性不妊症なども幅広く診療しておりますので、お悩みの方は一度ご相談ください。
■施設認定 日本泌尿器科学会専門医基幹教育施設

 

スタッフ紹介

スタッフ紹介
役職等 名前 資格
責任部長 塚 晴俊 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本性感染症学会認定医
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
日本医師会認定産業医
主任部長
(副院長)
村中 幸二 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会指導医
日本臨床検査管理医学会臨床検査管理医
部長 横川 竜生 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定
医日本性感染症学会認定医
医員 村元 暁文  

 

外来担当医表

 外来担当医については、下記リンクをご参照ください。

 休診、代診のお知らせについては、下記リンクをご参照ください。

学会・論文発表

学会・論文発表につきましては、下記リンクをご参照ください。

診療実績

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診療トピックス

泌尿器科の救急疾患について

 片方の精巣(陰嚢)が突然腫れて急激な痛みが出てきた場合(特に幼少児)、精巣捻転が疑われます。精子を造る機能が障害される可能性がありますので、就学中、夜間を問わず、すぐに泌尿器科または救急を受診してください。緊急手術を必要とすることもあります。発症後8時間以上たつと、精子を造る機能が損なわれる可能性が高いためです。
 痛みを伴なわずに精巣(陰嚢)が少しずつ腫れてきたときにも(青年に多い)すぐに泌尿器科を受診してください。精巣腫瘍の疑いがあります。腫瘍の場合は、できるだけ早い手術が必要となります。
 おしっこの色が肉眼的にピンク色、赤色、またはコーヒー色になったときには癌を含めて泌尿器系の腫瘍の可能性があります。早めに泌尿器科を受診してください。
 尿がどうしても出ない場合、放置すると腎不全に陥ります。すぐに泌尿器科または救急を受診してください。
 交通事故や転落事故後に肉眼的血尿が出現した場合、腎外傷が疑われます。緊急処置を必要とすることもまれではありません。すぐに泌尿器科または救急を受診してください。

前立腺肥大症について

 前立腺という臓器をご存じでしょうか?前立腺は男性にしかありません。精液(精子ではありません)の一部を作る臓器で、膀胱のすぐ下に位置しています。
前立腺の真ん中を尿道(膀胱からの尿の出口)が通っており、精巣で作られた精子もここに出てきます。
 中高年層になるにしたがって、この前立腺は徐々に大きくなる傾向があります。前立腺が大きくなってしまい、真ん中を通っている尿道をまわりから締め付けてしまう状態になると、前立腺肥大症の症状が出てきます。

 主な症状は、

  • 尿が出始めるまでに時間がかかる
  • 尿の出が悪い
  • 排尿するときに勢いが弱い
  • 排尿後にもまだ尿が残っている感じがする
  • 何回もトイレに行くようになった
  • 尿を我慢するのがつらい
  • 排尿時にいきまないとでない
  • 尿が途中で途切れる

 などです。

 前立腺の肥大を放置すると、膀胱の働きが徐々に弱くなり、さらに尿が出にくくなるという悪循環を引き起こします。そのうえ、排尿後の残尿が増えて膀胱内で細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎や腎盂腎炎などを起こしやすくなります。まれには腎不全を引き起こして命にかかわることもあります。
 上記に示した症状が前立腺癌の初期症状にも当てはまります。アメリカでは前立腺癌が男性の癌の死亡率で一位を占め、日本でも欧米化が進み前立腺癌が加速度的に増えています。前立腺癌は早期発見できれば予後はそれほど悪くありません。
 50才以上の男性で、上記の症状が二つ以上当てはまるようなら前立腺肥大症(あるいは前立腺癌)の疑いがあります。一度、泌尿器科の診察を受けてください。

尿路結石について

尿路結石症

 尿路に石が出来る病気の総称で、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などがあります。腎結石と尿管結石がその95%を占めます。1995年の統計では、生涯罹患率は男性9.4%、女性4.1%でした。つまり日本人男性の10.6人に1人、女性の24.4人に1人が一生のあいだに一度は尿路結石に罹患することになります。再発率が高いのもこの病気の特徴です。

尿路結石症の症状

 症状は結石の部位により異なります。腎結石の場合、腰背部の鈍痛や血尿がおもな症状であることが多く、無症状のことも多いため、たまたま健診等にて発見されることもよく見受けられます。結石が尿管に下降してくると、腰背部や側腹部、鼠径部の強い痛みを伴います。「いても立ってもいられない」、「陣痛よりもっとひどい」などと表現される強烈な痛みが急におこることが多いです。しばしば悪心、嘔吐、冷汗などを合併し、救急車で来院される患者さんもみられます。膀胱近くまで下降すると尿意切迫感、頻尿、残尿感等を伴うようになります。
膀胱結石は、体動時や排尿時の膀胱刺激症状(排尿痛、残尿感、尿意切迫感等)や血尿が主な症状です。
 尿道結石の場合、多くは排石の際の痛み程度ですが、結石が尿道に嵌頓すると尿閉(おしっこがでなくなる)や排尿困難がみられます。

尿路結石の予防

 尿路結石の約80%はシュウ酸カルシウムという成分を主に含みます。予防のポイントは尿の停滞を防ぐことと、シュウ酸の尿中排泄を減らすことです。
 具体的には、まずなんといっても水分を多量に摂取し、できるだけたくさんおしっこを出すことです。一日の尿量の合計が2リットル以上を目安とも言われています。ただし、心臓疾患や腎機能しょうがいのある方は、多量飲水する際には必ず主治医にご相談ください。
 昔からよく結石にはビールがよいと言われています。しかし、確かにビールには利尿作用がありますが、その含有成分から考えると積極的にはお勧めできません。以前は、カルシウムを多く摂ると結石が出来やすいと言われており、特に長浜周辺は、伊吹山系の石灰分を多く含む水を飲むので、結石患者が多いという話をよく聞きます。しかし近年は、カルシウムを摂取した量が多いからカルシウム結石が出来やすいという説は否定的であり、逆にカルシウムを多く摂取したほうがシュウ酸の尿中排泄を減らし、結石が出来にくくなるという報告もみられます。現在では、結石予防のためにカルシウムを制限する必要はないと考えられています。
 カルシウム結石の予防に有効な食事療法を以下に示します。

  • 脂肪の摂取制限、特に動物性脂肪
  • 野菜を多く摂るただしほうれん草は例外で控えめに
  • 塩分、糖分は控えめに
  • 牛乳は無ないし低脂肪のものを
  • コーヒー、紅茶にはミルクを入れる
  • 食事はバランスよく、生活は規則正しく

 もし、突然強烈な側腹部痛や背部痛、下腹部痛が出現してきたり、健診や他疾患の検査で尿路結石が疑われると言われた際には、お気軽に泌尿器科を受診してください。

尿路結石の治療について

 尿路結石の治療は、結石の大きさ、発生部位、結石の硬さ(構成成分)、水腎症や尿路感染症を合併しているかどうか、自覚症状の程度等により様々な方法があります。
 大きく分けると保存的療法と手術療法の2つに分けられます。

保存的治療

 保存的療法:尿管の下の方まで降りてきている小さな結石や、腎臓の中の小さな部屋(腎杯)に嵌まり込んでいて無症状の結石、妊娠している女性や出血傾向のある患者さんなどは手術をせずに薬剤治療や生活指導を行います。
 まず何といっても有効な治療法は、たくさん水分をとってたくさんおしっこを出すことです。ただし、前回も述べたように、1日2リットルの水分摂取が望まれるものの、個人個人の病状により治療法は変わるため、心臓や腎臓が悪い方は必ず主治医に相談してください。その他に、適度な運動も有効なことが多いです。
 薬剤治療として、自然排石が期待される患者さんには排石促進剤を内服してもらっています(ウロカルン、コスパノン等)。また、尿管結石の症状の1つである疼痛に対しては、坐薬、内服薬などの鎮痛剤を処方しています。尿管結石の疼痛の特徴として、痛みを我慢出来ない時に鎮痛剤を使ってもなかなか痛みは治まりません。尿管結石と診断を受けた方は、下腹部や側背部に痛みの信号を感じたら早めに鎮痛剤を使用して下さい。それでも痛みが治まらない時には、我慢せずにお早めに泌尿器科または救急を受診してください。鎮痛できない場合や、ESWL(後述)の希望があれば可能な限り入院治療を受けられるようにしています。

手術療法

 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という方法が開発され、尿路結石の治療が画期的に変化しました。上記の保存的治療が無効な患者さん、大きな尿管結石、小さな尿管結石でも感染を伴ったり痛みの強いもの、膀胱結石や中等度以上の腎結石等にはESWLを含めた手術療法を行っています。

*ESWL:身体の外側から衝撃波をあてて、結石を破砕する方法です。よく超音波と間違えられますが、ハンマーで叩く「衝撃」を結石に「集中」させて破砕すると言った方がイメージ的に正しいかもしれません。現在は主に外来で治療をおこなっています。1回1時間程度の時間で、2,000発程度の衝撃波をあてます。結石の硬さや、個人個人の痛みの感じかたにより何回行ったら破砕されるかは異なります。治療的な位置付けとしては手術に分類されますが、体のどこにもメスを入れることなく、尿路結石を破砕することが出来ます。平成20年4月より当院はこの装置を更新しています。

*経尿道的結石破砕術(TULおよびfTUL):内視鏡を用いて尿道から尿管あるいは腎臓の結石の治療を行う方法です。ESWLよりは、実際に結石を直視下で確認をして加療しますので、治療に対して確実性は上がります。この破砕装置は主なものにはレーザー、超音波、ピンハンマー式等があります。当科ではレーザーを用いて治療を行います。主に尿管には、操作性の問題から、硬性尿管鏡を用いて治療します(この場合はTULまたはrTULと言います)。また、腎臓内の結石には小さい小部屋のような腎杯に結石があり、この場合は細径で屈曲率が高い軟性尿管鏡を用いています(この場合はfTULといいます)。当院では積極的にこの治療を行っています。

*経皮的結石破砕術(PNL):主に大きな腎臓結石で、経尿道的手術で対応できない結石やESWLでも破砕されない結石や、サンゴ状結石に対して行っています。側背部から超音波を用いて腎臓まで太い管を入れ、そこからカメラを入れて直視下に結石を破砕します。破砕装置は上述のTULと同じです。当科では破砕効果の確実さと、出血量の少なさ、安全性等を考慮して、主にレーザーを用いてTUL、fTUL、PNLを施行しています。

*開放手術:巨大な膀胱結石、腎臓を完全に占拠しているサンゴ状腎結石、TULやPNLでも砕石出来ない場合には、開放手術にて直接結石を摘出します。尿路結石の治療は様々な方法がありますが、その治療法は日に日に進歩しており、今後も変化していくことと思われます。当科でも新しい技術を導入しつつ、それぞれの患者さんに合った治療法を選択していこうと考えています。

前立腺癌について

 最近、日本国内外で著明な方が前立腺癌になり治療を受けたなどの報道をよく見聞きします。それに伴い、前立腺癌の検査を希望される方が増えてきています。
特に、診断については、当院では直腸診(肛門から指で前立腺を診察すること)、超音波、前立腺特異抗原(PSA)の採血にて、まず調べさせていただきます。この3つの検査結果にて精密検査が必要と判断した場合、前立腺のMRIと前立腺の生検を行います。前立腺の生検は基本的には一泊二日にて行います。方法は肛門から超音波のプロ―ベを挿入し、前立腺の観察後、8ヶ所針にて組織を採ります。これにより癌の有無の検索を行います。入院していただく理由は生検後、肛門からの出血、あるいは尿に血が混じる可能性があり安静をとっていただくためです。また感染を予防するため抗生物質も内服、注射させていただきます。検査結果は1~2週間でわかります。その結果で今後、治療をするのか、あるいは、経過観察を要するのか、相談させていただきます。
 前立腺癌の検査希望の方から質問を受けることがあります。それは「前立腺癌になると何か症状が出るのか?」ということです。基本的には症状が出現することは少ないです。尿の出が悪い、尿の勢いがない、尿の残った感じがする、尿が近い、などの症状は前立腺肥大症(良性です)の症状です。これらは前立腺癌を持っている方が同時に前立腺肥大症も持っていることが多いからです。症状がなくても前立腺癌の検査は50歳を超えられれば受診することをお勧めします。
 前立腺癌は早期発見がより適切な治療につながります。そのために排尿に関する症状がなくても男性50歳を過ぎれば前立腺特異抗原(PSA)の採血を含む前立腺癌の検診を受診されることが重要です。検診で異常を認めれば次に前立腺針生検を受けてください。

前立腺癌について(2)

 前立腺癌が発見された場合は、CT、胸部X線写真、骨シンチグラフィーなどで病気の進行具合を調べます。治療はこれらの検査結果で判断した前立腺癌の進行具合、年齢、全身状態、他の並存する病気の有無などを踏まえ決めていきます。具体的な治療法は次のようになります。それは当院でも行っている治療ですが、(1)経過観察(2)手術(3)放射線治療(4)内分泌(ホルモン)治療(5)抗癌剤化学療法です。簡単にそれぞれについて説明します。

(1)経過観察は治療をせずにPSAなどで経過をみていく方法です。PSA監視療法とも言います。
(2)手術は前立腺癌だけでなく、前立腺自体を摘出する方法です。手術方法には開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術があります。当院は開腹手術を行っています。
(3)放射線治療は前立腺全体に放射線をあてる方法です。放射線治療は身体の外から放射線をあてる外照射と前立腺組織に放射能を有する針を挿入する内照射(小線源療法)があります。当院では周囲の臓器への不要な照射を極力抑える強度変調放射線治療(IMRT)による外照射を主に行っています。
(4)内分泌(ホルモン)治療には注射や内服で男性ホルモンを抑える方法と睾丸(精巣)を手術で摘出する方法があります。前立腺癌の多くは男性ホルモンにより進行や増殖し、女性ホルモンで縮小することがわかっていますので、そのことに基づき、この治療法は男性ホルモンを抑えたり、女性ホルモンを投与したりすることになります。最近では男性ホルモンをより強力抑えることで、より強力に前立腺癌に作用する薬剤が発売になりました。
(5)抗癌剤化学療法は内分泌(ホルモン)治療で効果が得られない時に行います。副作用が軽度の場合は外来通院でも、抗がん剤治療はできます。

膀胱癌について

 血液が混じった真っ赤な尿を肉眼的血尿と呼びます。尿の色は赤くないが、検査をすると尿に血が混じっている尿を顕微鏡的血尿と言います。特に肉眼的血尿を認めた場合、痛みなどの症状が有るのか、無いのかは重要なことです。一般論では症状がある肉眼的血尿の場合には炎症(例えば膀胱炎)、結石、外傷などを多く認めますが、症状のない(無症候性)の場合には腫瘍の可能性があるから要注意です。例えば腎癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌で無症候性肉眼的血尿を認めることがあります。よって、痛みなどがないからといって、病院に行くことはやめるのではなく、痛みがなくても肉眼的血尿を認めた時には速やかに泌尿器科の受診をお勧めします。
 もし、このような血尿で受診された場合は、尿検査だけでなく、細胞診(尿中に癌細胞があるかどうかの検査)、例えばエコー、CT、膀胱鏡で検査を進めます。これらの検査結果を確認・評価をして、疑われる病気に対して、さらに精密検査あるいは治療を行っていきます。
 今回はこのような無症候性肉眼的血尿を認める癌の中で頻度の高い膀胱癌の治療について説明します。
 もし、膀胱に癌を疑わせる病変があれば、一般的におしっこの通り道から内視鏡を挿入して行う(経尿道的)に膀胱腫瘍切除術を行います。この治療は検査と治療を兼ねたもので、この膀胱内の切除した腫瘍が癌かどうか、また、切除をすることで治療できたかどうか、を調べるものです。膀胱癌は再発が生じやすいので、手術直後に膀胱内に抗がん剤を予防的に注入することもあります。検査結果などで膀胱癌が残っていると判断した場合は、癌の状態、全身の状態などで、いくつかの治療法があり、その中で選択して治療を行います。当院で行っている治療は主に(1)膀胱内注入療法、(2)2回目の経尿道的膀胱腫瘍切除術(3)膀胱全摘除術、(4)抗がん剤動脈内注入療法+放射線治療などです。

(1)膀胱内注入療法:BCGあるいは抗がん剤を膀胱内に注入します。一般的に膀胱癌が膀胱粘膜に浅く、広く残っている場合、あるいは再発予防などに行います。
(2)2回目の経尿道的膀胱腫瘍切除術:癌が膀胱の壁のどこまで浸潤しているか、1回目の手術ではっきりしない場合などに行います。
(3)膀胱全摘除術:経尿道的膀胱腫瘍切除術や膀胱内注入療法だけでは、膀胱癌の治療が困難な場合に行います。文字のごとく膀胱をすべてとりますので、尿の通り道がなくなります。そのために別の尿の通り道も併せて作製します。尿管皮膚瘻、回腸導管、自排尿型人工膀胱があります。尿管皮膚瘻は尿管を皮膚に直接つなぎ合わせる方法で、手術の侵襲が少なく、手術時間も短時間となります。ただし、集尿袋をつけなければなりません。回腸導管は尿管と皮膚の間に遊離した回腸(小腸の一部)をつなぎ合わせて作成します。この手術は尿管皮膚瘻を作製する場合に尿管の距離が足らない場合や尿管と皮膚の吻合した部分の狭搾予防をするために行う手術です。自排尿型人工膀胱は回腸の一部を遊離し、尿をためる袋を作ります。自己導尿あるいは尿失禁の可能性もありますが、集尿袋をつける必要はありません。ただ、手術の侵襲が大きく、手術時間が長くなるので全身状態などを見ながら適応を考えます。
(4)抗がん剤動脈内注入療法+放射線治療:膀胱に血液を供給する動脈にカテーテルを挿入し、このカテーテルに薬剤を注入できるようなポートを接続します。このポートは皮下に留置します。その後、このポートから抗がん剤を注入し平行しながら、放射線を膀胱に照射する治療をします。膀胱温存を強く望む方、膀胱全摘の手術に対してリスクの高い方などに行います。この治療は当院放射線科と連携をとりながら、適応症例があれば行っています。

 当院では先ほども述べたとおり、病気の進行具合、年齢、全身状態、他の並存する病気などを踏まえ、治療法(具体的な方法、それに伴う合併症や副作用も合わせて説明します)を提示させていただき、ご本人様と相談のうえ、治療方法を決めていきます。もし治療法など他の病院にセカンドオピニオンを求められる時にはお申し出ください。

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