臨床工学技術科

 臨床工学技術科は、生命維持管理装置を中心とした医療機器の操作および保守・管理を行っています。主な業務は血液浄化療法業務、人工呼吸器管理業務手術室業務、心カテ-テル検査業務、機器管理業務などです。また、機器トラブルや緊急症例に備えて365日24時間オンコ-ル体制で対応しています。

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業務実績

〈血液浄化〉
持続的血液濾過透析 160回(29症例)
エンドトキシン吸着 3回(3症例)
血漿交換 12回(2症例)
血漿吸着 3回(1症例)
LDL 吸着 20回(3症例)
〈手術室〉
人工心肺装置使用手術 73症例
〈その他〉
PCPS 使用 2症例
IABP 使用 15症例
透析液水質検査 78回

 

保有資格

透析技術認定士 1名
体外循環技術認定士 2名
3学会合同呼吸療法認定士 2名
MDIC(医療情報コミュ二ケ-タ) 1名
ITE(心血管インタ-ベンション技師) 1名
医療環境管理士 1名
第1種ME技術実力検定 1名
第2種ME技術実力検定 3名
第2種電気工事士 1名

 

血液透析業務

 透析室での、腎不全患者様にHD(血液透析)、HDF(血液透析濾過)などの血液浄化業務を行います。
 また透析室にて困難な重症入院患者様に対して、病棟及び、ICUでの出張透析を行っています。
 透析アミロイド症など通常透析では軽快されない病態に対しても積極的に取り組んでおります。
 吸着型血液浄化器を用いたLCAP(白血球除去療法)、また腹水濾過濃縮を用いて腹水再静注を行っています。

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手術室業務

心臓手術における人工心肺操作

 心臓を切り開いて行う手術において、心臓と肺の代行をさせる人工心肺の操作を行います。
 心臓を瞬時に止めるには心筋保護液を冠動脈に注入することにより心臓手術終了後、心拍が再開されます。これらの業務を臨床工学 技士が行います。


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自己血回収装置

 心臓手術、整形外科手術で術中、術後において患者様の創傷部位から流出した血液を回収し、洗浄し、再輸血する装置を操作します。

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その他

 冠動脈バイパス術にて、バイパス血管の流れを測定するドップラー血流計や目標ACTを設定し、ヘパリン量を測定する血液凝固分析装置の操作をしています。
 そして手術室内にある麻酔器をはじめその他手術機器の保守、管理も行っています。

血液凝固分析装置

呼吸管理業務

  生命維持管理装置の一つであり、使用を間違えれば致命的な影響を及ぼす機器である。当科では人工呼吸器の中央管理を行い、貸出から回路のセッティング、始業点検をはじめ、毎日のラウンド使用中点検、定期点検などを行っています。また、呼吸管理の相談や教育にも力をいれています。呼吸器内科医師、3学会合同呼吸療法認定士の臨床工学技士と認定看護師および理学療法士を中心に当院の呼吸管理が安全に施行されるようRST(Respiration Support Team呼吸ケアサポートチーム)として活動しています。院内はもちろんのこと在宅呼吸管理も積極的に行っています。

RST

心臓カテーテル検査業務

 狭心症や心筋梗塞に対して足の付け根や手の動脈からカテーテルを挿入して心臓の冠動脈まで到達させます。そして造影剤を使用しX線透視化で撮影し検査、治療を行います。最近では心臓の血管だけでなく下肢などの末梢血管に対してのカテーテル検査も多く行っています。

臨床工学技士は、ドクターのサポートとして清潔操作やIVUSという超音波を使った機器を操作し、血管内検査をします。これにより、血管の大きさや動脈硬化によって出来る血栓やプラーク性状を把握し、的確なバルーンやステントの選択が出来ます。

また、急変時および重症例にはIABP(大動脈バルーンパンピング)やECMO(体外式膜型人工肺)、体外式ペースメーカの操作も行います。


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アブレーション業務

カテーテルアブレーション治療は、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓内に挿入し、不整脈の原因となる心臓の異常な電気回路を断ち切る治療です。当院では2019年末からカテーテルアブレーション治療が開始されました。臨床工学技士は、心内心電図の解析、3Dマッピング装置・刺激装置等の操作を行います。_______.jpg

機器管理業務

 機器管理システムを利用して購入から廃棄までの間の保守点検履歴管理や添付文書管理を行っています。
 貸出機器管理では院内ネットワークを利用して各端末から貸出状況がリアルタイムに確認できるようになっています。

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ICU業務

 機器管理システムを利用して購入から廃棄までの間の保守点検履歴管理や添付文書管理を行っています。
 貸出機器管理では院内ネットワークを利用して各端末から貸出状況がリアルタイムに確認できるようになっています。

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急性血液浄化

 重症症例に対して施行します。
 急性血液浄化とは総称であり、多種多様の病態に対して血液浄化方法を選択して血液中から病因物質を除去します。
 (例)CHDF(持続的血液透析濾過)、PE(血漿交換)、PA(血漿吸着)など

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補助循環

機械的手段によって心臓のポンプ機能の一部、ないし大部分を補助するIABP(大動脈バルーンパンピング)、ECMO(体外式膜型人工肺)の保守、点検、操作を行っています。なお、ECMO施行時には24時間体制で管理をします。

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教育・研修

 定期的に各病棟のスタッフを対象にした勉強会を開催し、スタッフのレベルアップを目指してがんばっています!!さらに地域の訪問看護ステーションや各種事業所からの研修会の依頼も受け付けております。全国各地で学会発表も積極的に行っており、院内・外問わず実績を残しております。臨床工学技術科内には、透析技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士、体外循環技術認定士がおり、質の高い治療に対応しています。

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論文・学会

 当院臨床工学技術科が作成した論文・学会発表をご紹介します。

・草野信悟、三輪高史、辻 克信、河野 智、藤原靖恵、洞井和彦・「ヘパリン起因性血小板減少症Ⅱ型(HITⅡ型)患者に対してアルガトロバンを使用して体外循環下に開心術を施行した1症例」・体外循環技術・Vol.36 No.4・365-369・2009年(学術論文)

・草野信悟、三輪高史、辻 克信、河野 智、藤原靖恵、洞井和彦・「ヘパリン起因性血小板減少症Ⅱ型(HITⅡ型)患者に対してアルガトロバンを使用して体外循環下に開心術を施行した1症例」・第34回日本体外循環医学会大会(横浜市)・2008年;ラウンドテーブルディスカッションパネラー

・草野信悟、三輪高史、辻 賢、藤田新一、河野 智、藤原靖恵、洞井和彦・「A型急性大動脈解離における体外循環の検討」・第35回日本体外循環医学会大会(大阪市)・2009年;一般

・草野信悟、辻 賢、藤田新一、河野 智、洞井和彦・「大動脈外科手術における人工心肺の工夫 
―安全性と簡便性の追求―」・第37回日本体外循環医学会大会(名古屋市)・2011年;一般 

・草野信悟、辻 賢、藤田新一、河野 智、洞井和彦・「下行大動脈・胸腹部大動脈症例に対する半閉鎖回路の有用性」・第38回日本体外循環医学会大会(千葉市)・2012年;一般

・草野信悟、辻 賢、辻 克信、藤田新一・「閉鎖回路システムの使用経験」・第32回日本体外循環医学会近畿地方会大会(京都市)・2013年;一般

・草野信悟、辻 賢、辻 克信、藤田忠夫・「当院の人工心肺システム ―機種選定理由―」・
第39回日本体外循環医学会大会(熊本市)・2013年;一般

・草野信悟、辻 賢、辻 克信、藤田忠夫・「新たな閉鎖回路の検討」・第40回日本体外循環医学会大会(広島市)・2014年;一般  

・草野信悟、清水 悠、尚永直哉、杉山慎太郎、石橋 孝、浅見秀治、山口清香、毛利由布子、野村耕一郎、中川雅登・「当院のRST活動~チーム医療の大切さ~」・第38回日本呼吸療法医学会学術集会(名古屋)・2016年;一般

・草野信悟・「特殊体外循環」・第44回日本体外循環医学会大会(金沢市)・2018年;座長

Break time...

休日には院内の仲間たちと、キャンプに行ったり旅行に行ったり結束を深めています。

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診療サポート部門

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