病院外観

市立長浜病院理念

 “地域住民の健康を守るため、「人中心の医療」を発展させ、地域完結型の医療を推進します。”

院長(長浜市病院事業管理者) 髙折 恭一

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ごあいさつ

 市立長浜病院は、令和6年6月に創立80周年を迎えました。明治19年に設置された県立大津病院長浜出張所が当院のルーツと考えられていますが、県立長浜避病院、長浜町立病院、私立長浜病院を経て、現在のように市立病院として開設されたのは昭和19年6月25日となります。以来、当院は地域住民の皆さまに充実した医療を提供することを使命としてきました。医学の進歩とともに、高度医療には新しく大規模な施設が必要となってきたことから、平成8年には、さらに幅広く質の高い医療を提供するために、2万坪以上の敷地を有する現在地に新築移転いたしました。平成22年に地方公営企業法全部適用となり、長浜市病院事業が市立長浜病院と長浜市立湖北病院の運営を担っています。
 創立80周年を節目として市立長浜病院では、職員一同が「もっと市民に愛される病院」を合言葉に、より質の高い医療を目指して頑張っているところです。「地域医療支援病院」として、湖北圏域の医療・介護機関の皆さまとお互いに連携を強化しています。「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、日々進化を続けるがん治療に対応し、地域完結型の高度医療を提供するために努力してまいりました。令和5年には、市立長浜病院中央検査室・病理診断科においてISO15189の認定を取得し、「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け、地域の皆さまに最新のがんゲノム医療を提供できる体制を整えました。
 日本では、がん(悪性新生物)についで死亡者の多い心疾患や脳疾患にも注力しており、循環器内科では虚血性心疾患・末梢動脈疾患・不整脈に対するカテーテル治療を年間約900例実施しています。県内で最初に設置したSCU(脳卒中集中治療室)においては、24時間体制で専門医による集中治療を行なっています。
 外科系領域では、科学的根拠に基づいたチーム医療によって、患者さんの手術後の早期回復を促進するため、ERAS(Enhanced Recovery After Surgery)というプログラムを順次導入しています。例えば、入院前カウンセリングでは、多職種のスタッフが栄養状態などを評価して適切なアドバイスを行います。手術前後の絶食を無くして十分な栄養を摂取していただき、リハビリテーションにより早期離床を促進し、手術前後の患者さんの精神的・身体的ストレスを軽減します。これらの取り組みにより、令和6年3月に、スウェーデンに本部のあるERAS® Societyから、日本で初めての「ERAS®病院」に認定されています。
 市民の健康を守る市立病院として次世代型の予防医療を推進するため、ヘルスケア研究センターを設置していることも当院の特徴です。住民の皆さま1万人を対象として、京都大学と長浜市が連携実施している「ながはま0次コホート事業」の健診業務を受託しています。院内に「京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターながはま分室」を設置しており、共同研究も推進しています。
 これらの優れた特徴を活かし、「もっと市民に愛される病院」を目指して、これからも地域の皆さまのお役に立てるように尽力してまいります。

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