2014年に市立長浜病院に赴任いたしました。3度目の長浜病院勤務となり、「医員」→「部長」から、ついに「責任部長」になってしまいました。思えば2003年に初めてこの病院に来てから長い間、湖北地方の医療に携わっているな・・・と感慨深いものがあります。
当科は「腎臓代謝内科」の名が示すように「腎臓内科」と「代謝内科(糖尿病・内分泌内科)」を専門として日々の臨床に取り組んでいます。この2分野は医学部でもそれぞれ教科書が別れていますし、学会もそれぞれ独立している分野ですが、併せて診るからこその面白さ・やりがいがあります。糖尿病では発症のごく初期から患者教育、内服・注射療法、合併症の診療、さらには透析導入まで自分が主治医として診療を行えます。・1型糖尿病の透析導入 ・糖尿病患者の膠原病にステロイド療法を行う など、通常はいくつかの科で協力が必要な症例も自科で完結できます。
当院は滋賀県で最も広大で人口も2位を誇る湖北医療圏(長浜市・米原市 約16万人)で唯一の日本腎臓学会専門医制度の研修施設です。彦根市(湖東医療圏)からも紹介をいただくことがあり、広大な地域から多彩な患者様をご紹介いただき、腎炎から慢性腎臓病、末期腎不全まで幅広く診療することができます。経皮的腎生検も年間80例以上こなしており、リウマチ・膠原病科の常勤医がいるという恵まれた条件のため、希少な膠原病の腎生検、診療を行う事ができます。
また成人8人に1人も存在するという現代の国民病であるCKD(慢性腎臓病)についても地域のかかりつけ医、行政(市役所)と強力に連携して日々の診療にあたっております。腎不全の教育入院、市民公開講座も行い透析への進展を食い止める!という意気込みでいます。
もちろん日々は忙しくもありますが2017年度は私も含め7名の仲間と助け合いながら和気あいあいと楽しくやり甲斐のある診療を行っております。また、地域の中核病院ですので専門分野だけではなく、不明熱など総合内科としての力を延ばすこともできます。
是非、市立長浜病院で楽しく医療を行って一緒に成長しましょう。
 
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