高度医療機器
診療支援棟
診療支援棟に設置している放射線機器は、1階救急初療室のすぐ隣に一般撮影室、CT室、同じフロアにMRI室を設けることにより救急患者さんの検査を集約しています。
一般撮影装置はSHIMADZU RAD speed、DRシステムはFUJIFILM CALNEO Smartを導入しました。
CT装置は、可変ピッチ対応のバリアブルピッチヘリカルスキャン、金属アーチファクト低減再構成処理(SEMAR)、逐次近似法(AIDR3D)、心電図同期フラッシュヘリカル等の機能が搭載されており、チルトヘリカルスキャンが可能なTOSHIBA Aquilion PRIME80列を導入しています。
MRI装置については、DIR・ASL・SWI・MV・DIXONなどの新しいシーケンスが搭載され、ホールボディーの撮像も可能になり、従来の装置よりSNRが向上し、ワイドボア、ワイドFOVのPHILIPSIngenia 1.5Tを導入し、部屋の照明も明るく、患者さんに優しい検査室となっています。
診療支援棟4階にはPHILIPS社製の血管撮影装置Azurionを導入しています。
心臓カテーテル専用装置は、被ばく低減と高画質な画像の両立を実現し、リアルタイムステント強調処理によりストラットまで明瞭に描出することができます。また、タッチ式操作パネル採用で、パネル上でライブ画像上に血管・ステント等の形状を描出することができます。撮影した画像を元に、被ばくなく撮影位置のポジショニングも可能です。
診療支援棟3階には、58インチ大型モニターを搭載したPHILIPS AlluraClarityFD10/10、20/15のバイプレーン血管撮影装置を2台導入しています。
頭部用の専用装置は、XperCT・3DRA機能や2Dパフュージョン、3D・骨付きロードマップ等、充実したワークステーションを備えており、頭頸部の血管撮影および血管内ステント留置術や動脈瘤へのコイル留置術などの高度な血管内治療行っています。また、室内はクリーンルーム扱いとし、頭部開頭術併用で血管撮影も可能です。
心臓カテーテル用の専用装置は、インターベンションに有用なステントブースト機能や、一度の造影で多方向から撮影できるXper、スイング等の機能が搭載され、より詳細な情報を得つつ検査・治療が行える装置です。
以上の、血管撮影室はOPE室、ICUと隣接しており、血管障害に対する早急な治療が可能です。
放射線技術科
3T-MRI装置は、より高度な検査に対応するべく導入されました。従来の1.5T-MRI装置より磁石がより強くなり、高解像度の画像を提供できます。最新式撮像法である局所励起技術を日本で最初に搭載した1号機で、小さな視野で詳細な画像を得ることができる機能を有しています。その機能は主に頭部領域で使用し診断に貢献しています。体内金属に画像的に対応する機能や静音化を目指した技術など、新たに開発された技術を先ごろ新たに搭載し、日々の検査に応用しています。
乳房撮影は一般的にマンモグラフィと呼ばれ、最新式の撮影法であるトモシンセシスを搭載し、乳房内部の構造が観察可能となりました。また、病変の状況を知るために組織の一部を取り出すバイオプシ(生検)やマンモトームなども行っています。
放射線治療装置は、脳定位放射線治療、体幹部定位放射線治療、画像誘導放射線治療、前立腺放射線治療、強度変調放射線治療などの高品位、高精度の治療に対応した高度な装置です。放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士、医学物理士、放射線療法看護認定看護師など認定されたスタッフらを中心に、高度な放射線治療を立案、計画、照射し日々の業務を行っています。