病院情報の公表
DPCデータに基づく『病院情報の公表』Webページ公開のお知らせ
当院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、皆さんに情報公開を進めています。
このたび、厚生労働省のテンプレートを利用した『病院情報の公表』Webページを公開致しました。
当院における診断群分類別患者数上位5疾患や、5大がんの患者数などをDPCデータに基づき掲載しています。
現在公開している病院指標は、令和5年度(2023年4月1日~2024年3月31日)、令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)、令和3年度(2021年4月1日~2022年3月31日)および令和2年度(2020年4月1日~2021年3月31日)に当院を退院した患者様のデータをもとに作成しております。
令和5年度の病院情報の公表はこちら
令和4年度の病院指標はこちら
令和3年度の病院指標はこちら
令和2年度の病院指標はこちら
<はじめに>
臨床指標とは、医療の質を具体的な数値で示し、客観的に評価することを可能としたものです。
指標を分析し、経年変化を見ていくことによって、必要に応じて改善を行い、医療の質の向上に活かしていきたいと考えております。
また、この指標の公開は、地域の皆様に当院の特徴や現在の急性期医療についてより理解を深めていただくことを目的としておりますが、それは必ずしも病院間の医療の差を表すものではありません。
<診断群分類(DPC)とDPC/PDPS(診断群分類別包括支払い制度)について>
診断群分類とは、「Diagnosis(診断)Procedure(診療行為)Combination(組み合わせ)」の略で約500種類の主な疾患(病名)を基本として、重症度・年齢・手術・処置・副傷病名の有無などにより、さらに約4,000種類の診断群に分類したものです。(令和4年 厚生労働省告示第75号)
従来の入院費の計算は、実施した診療内容(入院基本料や検査、レントゲン、投薬、注射など)を積み上げる方法で計算する「出来高支払い方式」でしたが、当院がDPC対象病院となった2008年7月より、DPC/PDSP(診断群分類別包括支払い制度)による計算方法に変更となりました。これは診断群分類ごとに1日当たりの入院費が決められており、これをもとに計算します。
患者様が入院された場合、例外を除いて、この約4,000種類の診断群分類のうちどれか1つに該当することになります。
令和5年度 市立長浜病院 病院情報の公表
医療法における病院等の広告規制について<医療広告ガイドライン>(厚生労働省)
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
病院指標
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 5 | 61 | 99 | 106 | 249 | 670 | 1,202 | 2,609 | 2,343 | 645 |
集計方法と定義:当院は地域医療支援病院として、地域の医療機関と連携し、紹介を積極的に受け入れています。
高齢化社会を背景に当院の患者年齢区分は70歳以上が全体の約70%を占めています。
入院によるADL低下を防ぐためのリハビリテーションの早期介入や、薬剤指導、栄養指導等の医学管理を積極的に行い、質の高い医療となるよう取り組んでいます。
また、湖北医療圏の地域がん診療連携拠点病院として、がん診療・治療に関する専門性に加え、生活や就労に関することなど、様々な形で療養をサポートする活動を行っています。
2024年「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け、京都大学医学部附属病院と連携し、がんゲノム医療を提供しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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■消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 264 | 2.18 | 2.61 | 0.00% | 69.02 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 72 | 8.72 | 8.75 | 1.39% | 76.36 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 47 | 7.30 | 7.61 | 0.00% | 73.70 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 33 | 33.03 | 20.60 | 18.18% | 87.18 | |
060300xx97100x | 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 27 | 9.04 | 11.31 | 0.00% | 68.22 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
消化器内科では、消化管内視鏡や膵胆管内視鏡を用いた診療を行っています。
一番症例の多かった「小腸大腸の良性疾患」とはポリープ(腺腫)のことです。数ミリの小さなポリープは日帰りでの内視鏡切除を行っておりますが、ある程度の大きさのポリープや出血が予想される場合では入院で対応しています。通常2日間の入院になります。
胆管結石や胆のう炎に対しては内視鏡を用いて結石除去やドレナージチューブの挿入を行っています。
上部内視鏡検査、下部内視鏡検査については、ご希望があれば鎮静で施行可能です。
夜間・休日の吐血や下血に対する緊急対応も可能となっています。
■循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 457 | 4.94 | 4.26 | 0.00% | 75.38 | |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 152 | 5.53 | 4.57 | 0.00% | 68.91 | |
050050xx9920x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 92 | 3.15 | 3.25 | 0.00% | 73.51 | |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 90 | 6.38 | 5.21 | 2.22% | 78.94 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 65 | 21.72 | 17.38 | 0.00% | 87.75 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
当科は湖北の循環器センターとしての立ち位置にあるため、コロナ禍においても循環器疾患の診療患者数は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、閉塞性動脈硬化症、不整脈疾患の各領域とも右肩上がりで増加しました。自施設の外来を受診された患者様のみならず、かかりつけ医の先生からのご紹介も多数に上っています。
ほぼ十年以上この傾向は続いており、当科では今後も湖北の循環器診療を支えるハイボリュームセンターとしての役割を果たして参ります。
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 67 | 6.54 | 4.55 | 0.00% | 71.52 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 41 | 8.46 | 6.87 | 0.00% | 64.63 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 36 | 14.17 | 15.12 | 0.00% | 71.89 | |
060020xx02xxxx | 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 | 34 | 18.15 | 18.01 | 2.94% | 73.91 | |
060035xx99x5xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり | 31 | 3.68 | 4.18 | 0.00% | 74.06 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、がん診療に力を入れています。疾患母集団の多さから、鼠径ヘルニア、胆嚢炎、胆嚢結石症などの良性疾患が上位に並んでいると判断しています。
結腸悪性腫瘍切除術、胃の悪性腫瘍切除術を含め、これらの手術のほとんどを腹腔鏡下手術に行っています。低侵襲かつ精緻な手術が可能な腹腔鏡下手術を行うことで、患者さんに優しいだけでなくしっかりと治せる手術が行えるように取り組んでおります。大腸がん、胃がんなどの悪性疾患に対しては、手術のみでなく、再発予防目的の化学療法(抗がん剤治療)や不幸にして再発した後の化学療法なども積極的に行っています。
大腸がんを対象として、早期回復プログラム(ERAS)を導入しています。様々な医療スタッフが入院前から介入治療を開始し、合併症を生じることなく早期に退院していただくプログラムです。
悪性度の高いスキルス胃癌を対象とした「医師主導治験」現在実施しており、新規治療法開発を目指しています。
術前の診断から治療、術後の経過観察期間も含め外科だけでなく消化器内科や放射線診断科、放射線治療科、病理診断部やその他の科の医師、看護師なども含めた症例検討の場(キャンサーボード)を定期的に開催しています。1人1人の患者さんに対し、手術だけでなく内視鏡治療や化学療法、放射線治療、カテーテル治療などを含めて総合的に治療を進める集学的治療を推進しています。
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 117 | 23.57 | 21.96 | 0.00% | 75.15 | |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 116 | 33.84 | 25.50 | 7.76% | 85.24 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 100 | 22.26 | 19.55 | 0.00% | 69.10 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 21 | 25.24 | 15.66 | 0.00% | 70.76 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし | 21 | 3.10 | 4.76 | 4.76% | 68.71 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
後頭部から足先までの骨、関節、神経、靭帯と筋肉の疾患を扱っています。
スポーツや事故による「打撲」「腱・靭帯損傷」「半月板損傷」「骨折」などの外傷疾患、加齢によっておこる「腰部脊柱管狭窄症」「変形性膝関節症」「腱板断裂」「変性側弯症」などの慢性疾患と多岐にわたります。
■脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 36 | 13.69 | 9.88 | 2.78% | 80.39 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 28 | 10.29 | 8.38 | 0.00% | 75.32 | |
010069xx99000x | 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 27 | 9.48 | 10.61 | 0.00% | 67.00 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 |
26 |
35.00 | 15.70 | 3.85 | 72.73 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 13.42 | 7.33 | 0.00% | 63.52 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
高齢者が多く、特に外傷に関連する疾患が多数を占め、病状に応じて手術療法、保存加療を適用します。脳血管障害として緊急の治療を要する脳梗塞、脳出血、くも膜下出血には、手術療法、脳血管内治療など適切に対応します。
脳腫瘍については手術療法を主軸として、さらに神経内視鏡手術の導入により低侵襲の治療を可能としています。化学療法、放射線治療も必要に応じて追加していきます。
■呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 65 | 7.88 | 9.89 | 1.54% | 70.29 | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 25 | 9.76 | 9.54 | 0.00% | 41.96 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 20 | 11.50 | 13.59 | 5.00% | 76.45 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし | 17 | 5.59 | 8.33 | 0.00% | 69.71 | |
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 14 | 2.14 | 2.98 | 0.00% | 7 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
内科的疾患、外科的疾患を問わず、幅広く呼吸器疾患全般を診療対象にし、特に外科治療の必要な症例に対しては円滑に連携を取り総合的な治療を行っています。
その中で、肺がんに対する手術や化学療法、検査が多く占めています。
■心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | 75 | 1.95 | 2.61 | 0.00% | 70.00 | |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 17 | 10.94 | 10.42 | 0.00% | 81.53 | |
050163xx9910xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし | 14 | 3.14 | 4.30 | 0.00% | 78.21 | |
050163xx02x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり | 12 | 40.42 | 19.20 | 0.00% | 75.17 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 12 | 4.00 | 7.57 | 0.00% | 73.52 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
静脈・リンパ管疾患では、下肢静脈瘤に対する手術を行っています。日帰り入院手術で、血管内焼灼術または血管内塞栓術を行います。必要な方には、後日外来治療で硬化療法を追加し、遠隔期の再発を防ぎます。
非破裂性大動脈瘤は無症状で経過することが多く、発見が遅れると命取りになる危険な状態です。破裂する前に十分な準備をし手術を行うと良好な結果が得られます。
腎疾患に対する内シャント手術は、人工透析の血液路として上肢の細い末梢動静脈を吻合することで作成します。弁膜症手術において僧帽弁閉鎖不全症の場合は、大半が自己組織を利用した形成術で行っています。閉塞性動脈疾患は下肢の栄養血管に狭窄や閉塞を認める病態で、カテーテル治療での病変拡張が困難な場合に、人工血管や自己静脈を用いてバイパスを施します。
■眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 524 | 1.90 | 2.54 | 0.00% | 75.99 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 17 | 8.59 | 7.81 | 0.00% | 62.29 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | - | - | 4.88 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位3症例を示しています。
当院の眼科は白内障をはじめ、網膜剥離、黄斑変性、緑内障、糖尿病性網膜症が多く、そのほとんどが手術目的です。開業医からの紹介も多く、退院後は患者さまの状態に応じて紹介元に逆紹介しており、連携をとりながら治療しています。
■耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx97x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 14.67 | 13.90 | 0.00% | 48.12 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 18 | 2.72 | 2.03 | 0.00% | 63.11 | |
030240xx01xx0x | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし | - | - | 7.52 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位3症例を示しています。
耳鼻科および内科の開業医や近隣病院からの紹介が多く、めまい・突発性難聴・顔面神経麻痺などの神経耳科学的疾患、慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎などの中耳疾患、慢性副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などの鼻疾患、口腔・咽喉頭の急性・慢性炎症疾患、甲状腺・唾液腺疾患、睡眠時無呼吸症候群などの診察・検査・診断から治療までを行っています。
■神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010110xxxxx4xx | 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり | 11 | 27.27 | 16.97 | 9.09% | 65.45 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | - | - | 15.57 | - | - | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 | - | - | 16.56 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位3症例を示しています。
神経内科は外来では主にパーキンソン病などの変性疾患、認知症、てんかん、神経免疫疾患、神経筋疾患、抹消神経障害および頭痛などを担当していますが、入院となると脳血管疾患が主体です。当院では虚血性脳血管障害の一部を担当しています。
■泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 64 | 2.45 | 2.44 | 0.00% | 73.44 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 52 | 5.13 | 5.22 | 0.00% | 62.94 | |
110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 26 | 5.15 | 6.78 | 0.00% | 72.23 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 25 | 13.60 | 13.52 | 0.00% | 78.92 | |
110070xx99x20x | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 19 | 7.00 | 9.06 | 0.00% | 74.53 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
前立腺癌を疑う(PSA高値など)症例に対し、入院による前立腺生検を行っています。悪性の診断確定後は、ステージに応じた治療につなげています。
膀胱癌に対し経尿道的手術を多く行っています。治療には、地域のかかりつけ医と連携を取り、術後の経過についてもフォローしています。
■呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 手術・処置等2なし | 54 | 22.78 | 18.65 | 0.00% | 79.20 | |
040040xx99200x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 45 | 2.82 | 2.98 | 0.00% | 73.49 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 38 | 26.50 | 13.59 | 2.63% | 78.95 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 37 | 30.08 | 20.60 | 16.22% | 86.05 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 24 | 22.88 | 13.70 | 0.00% | 78.79 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
入院人数としては、肺がん、間質性肺炎、誤嚥性肺炎、COPDの順となりました。いずれも早期診断、早期治療に努めています。
■腎臓代謝内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり | 78 | 4.44 | 6.44 | 0.00% | 53.68 | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 47 | 14.06 | 11.49 | 4.26% | 74.26 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 35 | 24.57 | 20.60 | 2.86 | 86.20 | |
110280xx03x0xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし | 31 | 2.45 | 4.51 | 0.00% | 73.68 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | 28 | 10.29 | 10.66 | 0.00% | 64.89 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位5症例を示しています。
血尿や蛋白尿などに対して確定診断や治療方法を決定するための腎生検の入院が最も多いです。
当院の腎臓代謝内科は湖北地域で唯一の腎臓内科であり、湖北地域のみならず広く患者さんを受け入れています。特に慢性腎臓病に対しては2014年9月から「慢性腎臓病1週間教育入院」を立ち上げ、様々な施設から患者さんをご紹介いただいており、地域連携パスを活かして腎疾患の地域医療を充実させるべく進めています。
また、糖尿病においても専門的な治療を行っており、腎障害を合併した糖尿病治療は専門知識を活かして対応しています。
■血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x0xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2なし | 11 | 14.18 | 9.08 | 0.00% | 73.45 | |
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等25あり | - | - | 19.61 | - | - | |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等29あり | - | - | 12.88 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位3症例を示しています。
血液内科では、悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫の治療を主に行っています。
主な治療は化学療法となり、入院期間も長期に渡る場合が多いです。そのため、遠方での長い療養生活ではなく居住地域で療養できるよう診療環境を整えています。
■リウマチ・膠原病内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 46 | 10.04 | 14.23 | 2.17% | 57.78 | |
070560xx99x01x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | 19 | 20.74 | 23.30 | 0.00% | 62.79 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 20.60 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い入院について上位3症例を示しています。
平成29年度よりリウマチセンターが開設され、リウマチや自己免疫疾患に対する専門的な治療を提供することが出来るようになり、県外からの紹介患者さまも多く受診されています。自己免疫疾患やリウマチの疾患は全身に症状が出ることも多く、他科と連携しながら患者さんに合わせた治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 78 | 9 | 18 | 60 | 6 | 16 | 1 | 8 |
大腸癌 | 29 | 23 | 50 | 29 | 5 | 47 | 1 | 8 |
乳癌 | 25 | 26 | 11 | 5 | 1 | 18 | 1 | 8 |
肺癌 | 85 | 13 | 87 | 99 | 13 | 87 | 1 | 8 |
肝癌 | 9 | 11 | 5 | 4 | 0 | 14 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類
病期分類基準:UICC TNM分類 第8版 使用
初発・再発:「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指す。「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に、局所再発・再燃又は新たな遠隔転移をきたした場合を指す。
UICC(国際対がん連合)が定める腫瘍病期分類に基づき、治療前に得られた情報(一般理学所見、血液検査、画像診断、生検など)に基づくTNM分類。
(2023年度「DPC導入の影響評価に係る調査」実施説明資料より)
再発の件数は、「DPC導入の影響評価に係る調査」実施説明資料に「一連の治療期間中に遠隔転移など認めた場合は再発を選択する」とあるため、一連の治療中に進行した患者数も含まれます。また、延べ患者数のため化学療法の再入院を繰り返された場合も複数カウントとなるため、再発件数は実際の患者数よりも多く出ています。
高齢で精密な検査を望まれない患者意思も尊重するため、ステージングに必要な情報が得られず不明件数が一定数あります。ステージ不明としている症例についても、臨床診断を基にお一人お一人最善の治療となる医療を提供しています。
当院は湖北医療圏の「地域がん診療連携拠点病院」であり、医師、認定看護師、認定薬剤師、管理栄養士及びがん相談担当者などの専門職がチームとなり診療に取り組んでいます。
胃がん・大腸がんは早期発見症例に対し内視鏡による切除症例が多いです。進行度合いによって外科と連携し、低侵襲の腹腔鏡手術、化学療法又は放射線療法などを選択し、適切な治療に努めています。
肝がん治療についても、消化器内科・外科が連携を取り、比較的早期の段階から治療が開始できていると考えられます。
乳がん治療は、当院での放射線治療が可能であり、放射線治療のために遠方へ出向き体に負担をかけることなく治療継続していただけます。遺伝子カウンセリング等も行っており、幅広い医療体制を整えています。
肺がん治療は湖北地域での治療体制を担っており、胸腔鏡下手術による治療や、放射線治療・化学療法など、がんの特性に合わせた治療を行っています。ステージⅣの患者数が多くみられるのは、化学療法の再入院患者が複数カウントされていることが影響していると考えられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 27 | 12.44 | 64.04 |
中等症 | 87 | 16.01 | 78.72 |
重症 | 15 | 17.00 | 85.40 |
超重症 | 3 | 9.67 | 77.33 |
不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
集計方法と定義:市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。
この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外です。また、年齢が16歳未満の患者様も対象外としています。
当院の患者年齢区分は70歳以上が約70%を占めていることもあり、平均年齢は高い傾向にあります。
湖北医療圏の呼吸器医療を担っており、重症・超重症患者の受け入れ・加療も行っています。
脳梗塞の患者数等
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発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 154 | 43.66 | 79.44 | 5.62% |
その他 | 24 | 41.29 | 77.29 | 0.00% |
集計方法と定義:医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者様を対象として、その発症から入院までの日数別に症例数を算出しています。
脳梗塞とは脳に栄養を与える動脈の閉塞、または狭窄のため脳虚血を来たし、脳組織が酸素または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になることをいいます。この指標では、発症の違いによる転院率、入院期間の違い等について示しています。
当院では、87%の方が発症から3日以内に治療を受けています。
当院では、回復期リハビリテーション病棟を有しており、平均在院日数は比較的長く、転院率は少なくなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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■消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 234 | 0.29 | 1.15 | 0.00% | 69.70 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 74 | 1.55 | 14.09 | 1.35% | 79.85 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 47 | 0.96 | 5.36 | 0.00% | 74.11 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 46 | 0.96 | 11.39 | 2.17% | 74.33 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 | 38 | 0.42 | 1.26 | 0.00% | 66.66 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位5症例を示しています。
消化器内科で行われる内視鏡的治療で最も多いのが大腸ポリープ(腺腫)の内視鏡的切除です。比較的大きいポリープや出血のリスクが高い場合は入院で対応しています。
また、吐血や下血などの症状に対し、内視鏡を用いて胃や小腸・大腸の出血部分をクリップや粘膜の焼灼により止血を図る内視鏡的消化管止血術も行っています。
早期の食道がん、胃がん、大腸がんについては、内視鏡での切除(内視鏡的粘膜下層剥離術)も施行しています。
■循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 185 | 1.69 | 4.23 | 0.00% | 74.81 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 179 | 1.64 | 5.38 | 1.68% | 76.35 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 128 | 1.05 | 3.88 | 0.00% | 70.23 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 123 | 1.48 | 6.02 | 2.44% | 78.92 | |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの | 78 | 2.09 | 4.15 | 1.28% | 77.81 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位5症例を示しています。
超高齢者が多く、低体重、腎機能低下、易出血といった問題を抱えた複雑困難症例割合が極めて高いのが当院の特徴です。特に虚血性心疾患においては、通常のバルーンやステントでは太刀打ちできない頑固な石灰化病変が多いので、いわゆるデバルキングデバイス(ロータブレーター・ダイアモンドバック・ショックウェーブ・DCA・エキシマレーザー)が必須となってきます。当院ではこれらの新規デバイスを全て取り揃えて対応しています。
頻脈性不整脈についてのカテーテルアブレーション手術も右肩上がりで症例数は増加し続け、大きな実績を上げています。
患者数が多くはありませんので上記の表には上がっておりませんが、重症心不全・致死性不整脈に対してのペースメーカーや植え込み型除細動器を用いた心臓デバイス診療について、当院は県北部唯一の認定施設として実績を重ねています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 79 | 1.47 | 6.84 | 0.00% | 65.87 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 61 | 1.05 | 4.34 | 0.00% | 71.05 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 43 | 3.84 | 10.88 | 0.00% | 73.05 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 31 | 2.16 | 5.39 | 0.00% | 64.74 | |
K655-22 | 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 | 27 | 4.37 | 12.33 | 3.70% | 74.48 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位5症例を示しています。
腹腔鏡下手術は小さな創で行う患者さんに優しい手術であり、かつ非常に細かいところまで詳しく観察し精緻な手術が可能となる方法です。
胆嚢良性疾患に対する治療法は手術療法が中心です。胆嚢に対する手術は胆嚢摘出術であり、当院ではそのほとんどを腹腔鏡下に手術しています。
鼠径ヘルニアは「脱腸」と呼ばれる疾患で、足の付け根付近筋肉が弱くなり腫れてきます。その弱った個所に人工の補強材をあてる手術が行われます。当院ではその7割以上を腹腔鏡下に手術しており、一度の手術で同じ創から左右両側のヘルニアを同時に治療することも可能です。
結腸悪性腫瘍切除術、胃の悪性腫瘍切除術を含め、これらの手術のほとんどを腹腔鏡下に手術しています。低侵襲かつ精緻な手術が可能な腹腔鏡下手術を行うことで、患者さんに優しいだけでなくしっかりと治せる手術が行えるように取り組んでいます。大腸がんを対象として、早期回復プログラム(ERAS)を導入しています。様々な医療スタッフが入院前から介入治療を開始し、合併症を生じることなく早期に退院していただくプログラムです。
悪性度の高いスキルス胃癌を対象とした「医師主導治験」を現在実施しており、新規治療法開発を目指しています。
乳癌の早期診断・治療にも取り組んでいます。乳房を全摘出することなく、乳頭・乳輪を残して乳房の変形が軽度になるようにする「乳房部分切除術」や、転移をしやすい腋窩(脇の下)のリンパ節を手術中に診断し、転移の有無によって腋窩リンパ節郭清を省略するなどの縮小手術を行っています。
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 226 | 1.59 | 20.84 | 0.00% | 72.44 | |
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 105 | 6.68 | 32.26 | 7.62% | 84.41 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 41 | 1.12 | 21.73 | 0.00% | 70.54 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 39 | 1.74 | 32.08 | 5.13% | 84.56 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 | 34 | 3.88 | 34.35 | 0.00% | 74.00 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位5症例を示しています。
外傷疾患は早急な手術療法が必要ですが、慢性疾患の場合は基本的に保存療法を第一選択としています。保存療法とは内服や注射といった薬物による治療、またはリハビリテーションや装具を用いた治療を意味します。手術療法では膝関節や股関節の人工関節置換入れ替え手術を多数行っています。
術後のリハビリを翌日から(土日も含めて)円滑に行い、患者さんの不安を和らげるために専任の医師と看護師を配置しています。
全身状態に不安のある患者さんも積極的に受け入れ、早期に日常生活動作が行えるよう治療を行っています。
■脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 28 | 2.07 | 19.64 | 0.00% | 81.04 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 17 | 0.00 | 73.06 | 11.76% | 82.59 | |
K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 11 | 3.82 | 30.82 | 18.18% | 68.64 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位3症例を示しています。
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、脳卒中の外科学会技術認定医・指導医、日本神経内視鏡学会技術認定医が在籍しています。急性期脳梗塞に対するt-PA静注血栓溶解療法、血管内治療による急性期血栓回収療法が可能です。
脳動脈瘤に対しては、開頭手術による脳動脈瘤頚部クリッピング術、または血管内治療による脳動脈瘤コイル塞栓術を、動脈瘤の部位、形状、および病状などに応じて適切な治療を検討します。脳出血に対しては、病状に応じて開頭手術または内視鏡手術による血種除去術に対応します。脳腫瘍は手術療法を主軸として、化学療法、放射線治療も必要に応じて追加します。下垂体腫瘍、頭蓋底腫瘍に対する神経内視鏡手術にも取り組んでいます。
■呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 31 | 1.42 | 4.84 | 3.23% | 71.90 | |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 31 | 1.61 | 6.74 | 0.00% | 69.29 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | 30 | 3.97 | 5.77 | 0.00% | 45.67 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位3症例を示しています。
胸腔鏡を用いた手術を推奨し、低侵襲で術後早期に退院可能な治療を行っています。
症例によっては、腹部外科や心臓血管外科といった関係各科と対応した拡大手術も行っています。
■心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 43 | 0.95 | 0.00 | 0.00% | 70.91 | |
K617-6 | 下肢静脈瘤血管内塞栓術 | 28 | 0.82 | 0.00 | 0.00% | 68.11 | |
K5612ロ | ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 | 22 | 5.27 | 12.32 | 0.00% | 80.45 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 12 | 1.08 | 1.92 | 0.00% | 73.92 | |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | 11 | 8.45 | 29.00 | 9.09% | 78.45 |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位5症例を示しています。
当院では、下肢動脈瘤に対して積極的に低侵襲治療である血管内治療を行っています。日帰り入院手術で、血管内焼灼術または血管内塞栓術を行います。必要な方には、後日外来治療で硬化療法を追加し、遠隔期の再発を防ぎます。
慢性腎不全による透析治療が必要な場合、手首付近の細い動脈と静脈を繋ぎ内シャントを作成しています。
大動脈瘤に対しては患者さんの全身状態を考慮して、開胸・開腹による人工血管置換術あるいは血管内ステント留置術を選択しています。
心臓弁膜症の中でも僧帽弁閉鎖不全症に対しては自己組織を残す弁形成術を第一選択に行っています。
■眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 514 | 0.05 | 0.80 | 0.00% | 76.16 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 15 | 0.40 | 8.73 | 0.00% | 67.53 | |
K2682イ | 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 | 12 | 0.25 | 3.50 | 0.00% | 73.92 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位3症例を示しています。
当院では主に白内障、網膜硝子体疾患、緑内障に対して手術加療を行っております。
白内障は片眼で日帰りか一泊二日の入院期間になります。両眼手術をする方は第一眼の手術後、1から2週の間を空けて第二眼の手術を行います。ほぼ全ての症例を切開創2.4mmの小切開手術で対応しております。
網膜硝子体疾患では黄斑前膜、黄斑円孔、裂孔原性網膜剥離、硝子体出血などに対して硝子体手術を行っおります。術後眼内にガスを入れて俯きが必要となる黄斑円孔、裂孔原性網膜剥離等では約2週間の入院となり、それ以外の疾患では約1週間の入院となります。
緑内障では眼圧、病期、病態に基づいて術式を選択しており、線維柱帯切除術で1から2週間、線維柱帯切開術で1週間前後の入院となります。
■耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 40 | 1.03 | 11.73 | 0.00% | 41.53 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位3症例を示しています。
慢性扁桃炎やIgA腎症の治療として、口蓋扁桃手術を多く行っています。
慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下手術も多く行っています。
■泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 52 | 1.87 | 2.69 | 0.00% | 62.98 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 45 | 1.31 | 5.22 | 0.00% | 76.64 | |
K8411 | 径尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの | 20 | 2.65 | 5.30 | 0.00% | 75.50 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 19 | 5.42 | 7.11 | 0.00% | 72.05 | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位4症例を示しています。
経尿道的尿路結石除去術については、尿管鏡を尿管や腎まで挿入し、直接結石を確認しながらレーザーを用いて破砕します。直接観察することで確実に砕石することが可能になります。
膀胱悪性腫瘍手術についても早期悪性の割合が高く、内視鏡的手術を多く行っています。低侵襲性の治療を行うことで短期入院を実現し、通常の生活への復帰を促進しています。
■腎臓代謝内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 | 36 | 0.44 | 1.19 | 0.00% | 72.44 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 13 | 8.54 | 7.38 | 0.00% | 72.46 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
集計方法と定義:診療科別に症例数の多い手術について上位3症例を示しています。
「内シャント」とは透析を行うための血管です。この血管が狭窄や閉塞したりすると、十分な透析が出来なくなります。その際、風船(バルーン)のついたカテーテルで、血管内の狭くなった部分を拡張します。通常1泊2日で対応しています。急な透析導入の際は、シャントが作られていないため、入院中に心臓血管外科にシャント作成の依頼をし、対応しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0.00% |
異なる | 1 | 0.01% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 11 | 0.14% |
異なる | 19 | 0.24% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0.00% |
異なる | 3 | 0.04% | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 14 | 0.18% |
異なる | 4 | 0.05% |
集計方法と定義:最も医療資源を投入した傷病名が「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌感染症」および「手術・処置等の合併症」について患者数を算出し、全入院患者に対する発症率を算出しています。医療資源を最も投入した傷病名と入院のきっかけとなった傷病名が同一か否かで集計しています。
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である上記疾患の発症率を示しています。手術や処置、検査などを行う場合には、起こり得る合併症について事前に患者様に説明をし、同意をいただいた上で施行しています。
医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数 | 分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数 | 割合 |
---|---|---|
1,012 | 950 | 93.87% |
周術期の肺血栓塞栓症の予防対策を行うことで、肺血栓塞栓症のリスクを回避することができます。
周術期が過ぎれば、積極的な離床を促し、ADLを維持していただけるよう取り組んでいます。
血液培養2セット実施率
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分母:血液培養オーダー日数 | 分子:分母のうち、血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数 | 割合 |
---|---|---|
1,470 | 1,338 | 91.02% |
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。
また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数 | 分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数 | 割合 |
---|---|---|
821 | 636 | 77.47% |
近年、多剤耐性アシネストバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められています。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
更新履歴
2024年9月27日 令和5年度「病院情報の公表」を掲載