トップ記事市立長浜病院における”ERAS®”の取組みについて

 当院では、エビデンス(科学的根拠)に基づいて手術前・手術中・手術後の周術期管理の質を向上させることを目的に、ERAS®(イーラス “Enhanced Recovery After Surgery”)の取組みを進めています。
 これにより、患者さんの身体的・精神的ストレス軽減や、手術後の合併症の予防、回復促進や早期の社会復帰等、患者さんにより良い医療を提供することを目指しています。

1 概要

 国際的学会組織であるERAS® Society(イーラス ソサイエティ)の監査を受け、実際の手術症例がERAS®ガイドラインに沿って管理されているか確認しながら、プログラム導入前後の比較を行うことで、術後成績が改善しているかを評価し、当院における手術成績を改善する方法を作成していきます。
 ERAS® Society(イーラス ソサイエティ)の監査のもと、ERAS®を導入することは国内初の取組みとなります。

2 当院の取組み

令和4年 7月  ERAS® SocietyのパートナーであるEncare(エンケア)社と契約を締結
  8月 当院の従前の手術症例等の資料収集・検証開始
  9月 実施体制をERAS® Societyに報告
 コアメンバー  (外科医師、麻酔科医師、看護師)
 サポートメンバー(管理栄養士、理学療法士、薬剤師、診療情報管理士等)
  10月 第1回セミナー開催(これまでの症例振り返りについてのオリエンテーション)
  12月 第2回セミナー開催(これまでの症例振り返りと、今後のERAS®ガイドラインに沿った周術期管理に向けた具体的指導助言を得る)
令和5年 3月 臨時セミナー開催  (麻酔に関する治療上の留意事項について助言指導を得る)
  5月 第3回セミナー開催(実症例のデータに基づく具体的指導助言を得て、ERAS® Society認定病院に向けた準備を進める)
  5月 日本ERAS®学会学術集会開催 ※主催者は日本ERAS®学会
  7月
予定
第4回セミナー開催(実症例のデータに基づく具体的指導助言を得て、ERAS® Society認定病院に向けた準備を進める)
  9月
予定
第5回セミナー開催(適格性審査及び認定試験)

 

3 外科の取組み

外科での取組はこちらをご覧ください。

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