このたび、長浜市出身の坂口志文先生が、ノーベル生理学・医学賞の栄誉に輝かれました。心よりお祝い申しあげます。

免疫学分野における長年にわたるご貢献、たゆまぬご努力、人類の叡智を深めることに捧げられた情熱が、ノーベル賞という国際的に最も権威ある賞によって認められたことと存じ、深く敬意を表します。

先生が発見されました「制御性Ｔ細胞」は、関節リウマチなどの自己免疫疾患やがんの治療に深く関わるものであり、多くの人々の命と健康を守るための治療方法の発展に、計り知れない期待が寄せられています。

臨床の現場でそれらの疾患の診療に関わっております私たちにとりましても、先生のご功績により勇気と希望の光がもたらされたものと確信しています。

世界的な医学の進歩に貢献する研究が、私たちの郷土にゆかりのある先生から生まれたことは、長浜市にある医療機関にとって、大きな誇りであり希望です。あらためて先生の偉業に接し、私たちは地域に根ざした医療の担い手としての使命を胸に刻みたいと思います。

坂口先生が示してくださった探究心と情熱を指針とし、湖北のみなさまの健康を支えるという志をもって、一層精進してまいります。

心よりご受賞をお喜び申しあげますとともに、今後のご健康とさらなるご活躍をお祈りいたします。

長浜市病院事業管理者　　市立長浜病院長　　髙折　恭一