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国内留学(レジデント)

国内留学制度とは?

 国内留学とは、研修中のレジデント(後期研修医)が、先進的な取り組みを行っている医療機関や、自身のキャリアアップに適した医療機関などで一定期間の研修を行うものです。当院では、研修期間中(おおむね最大3か月)の給料の保障や、研修先までの交通費および研修先での宿泊滞在費への支援を行うことで、レジデントのみなさんの国内留学を推進しています。
 当院での研修だけではなかなか経験する機会がないことでも、この制度を積極的に活用いただくことで経験することが可能となっています。
 当院は、レジデントのみなさんが留学の経験を活かして自身を高めることを願い、そしてその経験を通して、病院をさらに活性化していただくことを期待して、こうした教育環境の整備充実に取り組んでいます

国内留学の実績は?

 研修先医療機関の所在地および研修の内容は多岐にわたっています。
 レジデントのみなさんそれぞれが、キャリアアップを考える中で、自らの業務・診療科に関連した研修先を選んでいます。

平成19年度 1人
岐阜県総合医療センター
平成22年度 1人
大阪労災病院、静岡県立静岡がんセンター
平成23年度 5人
西営市立中央病院
大阪府立母子保健総合医療センター
神戸市立医療センター中央市民病院
九州大学医学部附属病院
奈義クリニック
国民保険上川医療センター
平成24年度 2人
滋賀医科大学附属病院
倉敷中央病院

 

国内留学体験者レポート

(1)K医師(平成18年免許)

●静岡がんセンター緩和医療医
 緩和医療科での緩和医療全般を1か月間見学しました。患者および家族への説明にも積極的に見学・参加させていただきました。本研修後に当院でも週1回の緩和ケアチーム回診に加わり、疼痛をはじめとする諸症状に対応しています。

●大阪労災病院麻酔科
 麻酔科にて研修。週1日のペインクリニック外来・緩和回診も見学参加しました。
 研修を通して、麻酔科学全般についてより深い理解が得られました。本研修後に、当院採用の気管チューブを規格変更し(マーフィー型からパーカー型へ)、さらには、筋弛緩モニターとペインブロッカーポンプを当院に導入することで、よりきめ細かい術中・術後管理を目指しているところです。
 その他としては、電子麻酔記録の必要性について大いに考えさせられた研修でした。

●西宮市立中央病院
 最新のペインクリニック全般・頭痛・緩和医療について研修を行いました。緩和医療では、くも膜下持続モルヒネ投与患者の管理および在宅への移行について学びました。当院でもコントロール不良ながん性疼痛に対し、硬膜外またはくも膜下の持続モルヒネ投与ができる体制の構築や、地域との連携によってそのような患者を在宅医療へ移行する体制の構築が必要であると考えさせられました。

(2)S医師(平成19免許)

●九州大学医療部附属病院
 心療内科を研修するにあたって、私の大きな目的の1つは、緩和ケアに生かせるような患者対応スキルを身につけることでした。これは以前よりの私のテーマでありました。
 呼吸器領域では肺がんの方を診ることが多いです。この疾患は、病状の進行が速く、化学療法の副作用で体調を崩す事もまれではなく、いったん病状の増悪が起こるとあっという間に亡くなってしまわれます。短期間で生死に関わる状態に陥ってしまうことが特徴です。限られた時間の中で、必要な情報を患者さんと家族に伝え、いかに受け入れのサポートを行い、できるだけ生を満足行くものにしてもらえるか。今回の心療内科研修ではそれを考えるための機会として自分の中で位置づけていました。
 結論から言えば、心療内科研修において得たものは非常に大でありました。
 主に摂食しょうがいの患者さんを担当しました。致死率は10%程度であり(九州大学ではここ10年以上0%であるということでしたが)、末期肺がんとは状況が違うという考え方もあるかもしれません。しかし、私が見たものは、家族間の交流不全を背景に、認知のゆがみを抱え、言葉では表現できないストレスを心身症という形で表現する人たちでした。
 治療の軸は交流不全の解消、人生観の転換(正確には「回避的態度」から「直面化」への転換)、ストレスの受容を促すというものでした。これらは末期がん患者ががんと向き合う際の、「家族のサポート」「人生の統合」「がんという病や生命の終わりの受容」という、重要な要素にそのまま通じるものでした。そして、摂食しょうがいの患者さんと向き合った経験から導き得た大きな教訓の一つは、「問題を問題としてそこに置いておく」という事でありました。言い換えれば常に「私はこの方に(と)何が出来るだろうか?」という問いかけをするということです。安易な答えを出さないスタンスでいるということです。
 末期がんの患者さんの苦しみは、その方にしかわかりません。苦しみを緩和することは出来ても治療し軽快に至らせる事はできません。私に出来るのは、そうした問いを自分に発し続けることだけです。それだけが自分が理解し得ないものに接近するための、唯一の方法であると私には思われます。これは確かに以前から意識していた事でしたが、今回の研修をと通して、私の中における具体的なスタンスが確立できたと感じています。それだけでも非常に大きな経験になったと思っています。

滋賀レジデント育成病院連携プログラム

 当院では、病院独自の国内留学制度に加え、滋賀県内病院連携プログラムにも参加しています。
 これは、『レジデント(後期研修医)のみなさんが、より幅広い専門的な知識や技能を修得できるようサポートすることを目的に、これまで各病院が個別に行ってきたレジデント研修について、滋賀県内の病院が連携して、それぞれが得意とする分野での院外短期研修が効果的に実施できるように』と作成されたプログラムです。
 滋賀県内病院での研修は、よりいっそうスムーズに行えることとなりました。
 くわしくは、滋賀県病院協会ホームページをご覧ください。

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